新型コロナウイルス感染は収束の兆しはいまだに不透明ですが、今年も花粉の季節がやって参りました。昨年のスギ花粉飛散はやや多かったですが、今年は昨年の2.7倍、過去4番目の大量飛散と予想されています。クリニックでも徐々に患者さんが多くなって来ていおり、しっかりした対策が必要です。
花粉症の症状はくしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみが中心ですが、皮膚のかゆみや、咳などを起こす患者さんもいます。これら症状が新型コロナ感染の症状に似ているばかりか、花粉症の症状が悪化しますと、鼻や目を触ったり、鼻づまりで口を開けて寝てしまうことなど、新型コロナ感染のリスクも増やしてしまう可能性があります。また、現在のオミクロン株感染と似ている症状もあり、今年は『早めで長め』の対策が必要と思われます。
これら花粉症の治療は眠気を抑えた『第2世代抗ヒスタミン薬』が中心となりますが、効かない場合にはその他の飲み薬や点眼、点鼻薬、 注射薬が加わります。花粉症が悪化しますと、集中力を欠いて仕事や勉強の効率が落ちるため、きちんと治療をすることをお勧めします。また、鼻閉の対策は特に重要です。花粉症の薬は以前より良い薬や種類が増えて来ました。私自身も長年花粉症に悩まされ、誰よりもスギ花粉症の患者さんの気持ちがわかるアレルギー内科専門医として、本やネットにはない適切なアドバイスをさせて頂けると思います。是非ご相談下さい。
なお、スギ花粉舌下免疫療法は花粉飛散が終了する5-6月まで、お休みです。詳しくは『お知らせ』のにあります『新しいスギ花粉症治療 -舌下免疫療法-』をご覧下さい。