今年は早くもインフルエンザ注意報が発令されています。注意報とは1医療機関で1週間のインフルエンザ発症数が10名を超えると発令となります。今年はオーストラリアで秋からインフルエンザの大きな流行があり、日本でも同様に秋から流行が始まっています(赤線)。小児を中心とした流行から成人に広がる傾向にあり、今後の拡大が危惧されます。原因はここ数年、海外からの入国者が少なかったことで流行地域からインフルエンザが持ち込まれず、小児を中心とした世代にインフルエンザに対する免疫が出来なかったことが考えられています。そのため、冬から続くインフルエンザ感染が夏にも沈静化がみられず、8月下旬から再度増加傾向を見せています。こんなことは今まで経験したことがありません。インフルエンザの発生数をみると(東京都ホームページより)、コロナ禍の3年は流行せず、それ以前は12月から流行が始まり、年末年始にインフルエンザ注意報が発令され、1月中旬から下旬にピークを迎えます。今年は異例の早さで流行しているのが分かります(2019年は秋に日本でラグビーワールドカップ開催。インフルエンザが流行している南半球の人が多く来日し、感染が早く拡大したとも言われています)。現在は既に例年の年末年始にあたるわけで、インフルエンザのワクチンを出来るだけ早く接種することが大事になります。
クリニックではインフルエンザ、コロナに関わらず、発熱者や風邪症状の方は、院外発熱スペースで先に検査を行わせて頂いております。また、院内は感染対策のため、入口や窓は常時開放のままにしております。ご理解の程お願い申し上げます。